リハビリテーション室

リハビリテーション室

概要

当院は地域の急性期医療を担っており、当室は急性期リハビリテーションに携わっています。リハビリの対象となる疾患は運動器疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患、心大血管疾患、がん、内部障害、摂食嚥下障害など多種多様であるため、疾患毎のチーム体制を導入し、より専門的な治療を提供できるよう取り組んでいます。当室では疾患毎のガイドラインに沿った治療を展開するだけではなく、患者さん一人一人の状態にあった治療を提供するように心掛けています。病状だけではなく精神的ケアにも心掛け、全ての患者さんが安心して治療を受けていただけるよう日々努力しています。 入院患者さんに於いては、年々入院日数が減少する中、土曜にリハビリを実施するなど連休を作らない体制で運営することにより、少しでも多くの訓練を実施し、治療効果の向上に努めています。

施設基準

  • 運動器疾患リハビリテーション(I)
  • 脳血管疾患リハビリテーション(I)
  • 呼吸器疾患リハビリテーション(I)
  • 心大血管リハビリテーション (I)
  • がん患者リハビリテーション
  • 廃用症候群リハビリテーション(I)
  • 摂食機能療法

スタッフ構成

スタッフ構成

理学療法士 24名
作業療法士 9名
言語聴覚士 7名
看護師 1名

認定・資格

3学会合同呼吸認定療法士 4名
日本心臓リハビリテーション学会指導士 3名
日本糖尿病療法指導士 2名
リンパ浮腫療法士 1名
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士 2名
認知症ケア専門士 1名
骨粗鬆症マネージャー 1名

対象疾患

各部門による主な対応疾患

  理学療法部門 作業療法部門 言語療法部門
運動器疾患  
脳血管疾患
神経筋疾患
循環器疾患
呼吸器疾患
がん
外科疾患  
糖尿病    
摂食嚥下障害    
リンパ浮腫    
発達障害  

 

平成28年(4月~12月)実績(入院・外来含む)
※外来リハビリについては、リハビリテーション室(内線 2040)までお問い合わせください。


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理学療法

当院の理学療法部門はチーム制を導入しています。(1)整形外科チーム、(2)神経内科チーム、(3)脳外科・外科チーム、(4)呼吸器科・小児科チーム、(5)心大血管チームに分かれ、各チーム4人~6人で構成されています。またがんリハチーム、糖尿病チームを兼任で運営しています。

また各チームにおいて、定期的なカンファレンスを多職種で行い情報共有を図ることで、入院早期からの介入や退院支援、転倒予防対策を実施しています。

整形外科チーム

(対象)
関節リウマチ、変形性関節症、外傷など

(特徴)
手術はほぼ毎日行われおり、術前・術直後の急性期から早期離床・機能回復のお手伝いしています。
ひとりの患者さんをPT2名で担当しています。若手PTは先輩PTとともに患者さんを担当し、早い段階から難しい症例に関わることができます。
また、PT1名を専任で整形外科病棟に配置しています。機能訓練だけでなく、①看護師と共に病室の環境調整、②医師の回診に病棟専任PTが同行 といった業務を行います。早期離床や多職種で情報交換が目的です。

神経内科チーム

(対象)
脳梗塞やパーキンソン病・筋萎縮性側索硬化症・多発性硬化症などの神経難病の患者さん

(特徴)
リスク管理のもと、早期より介入を開始することで、身体機能や認知機能の低下を最小限に抑え、在宅生活復帰や回復期リハビリテーションへの繋がりを意識した治療を心がけています。
また脳梗塞軽症例に対する再発予防に向けた教育や神経難病患者さんの自己管理に関する指導にも力を入れており、再発予防や増悪予防に努めています。
さらなる治療の質・知識の向上を目指して、月1回程度のチーム勉強会や臨床研究、学会参加・学会発表も積極的に行っており、患者さん一人ひとりにあった最善の治療を提供できるよう取り組んでいます。

脳外科・外科チーム

(脳外科対象)
脳出血・くも膜下出血・硬膜下血腫・脳腫瘍

(特徴)
発症及び手術翌日の超急性期より理学療法を開始しています。発症直後の様々なリスクを抱える時期からの介入となるため医師と協働して離床基準を作成し、医師・看護師・薬剤師・リハビリ部門と多職種で情報共有し、治療と並行しての早期離床に努めています。
また、病態理解のため脳卒中リハビリテーション看護認定看護師による勉強会が1/年開催されスタッフの知識向上に努めています。


(外科対象)
外科においては消化器外科周術期を中心に回復期~維持期~緩和期と多岐にわたり介入してします。

(特徴)
周術期リハビリテーションにおいては術前より介入し、入院前のADLの把握、身体機能評価、術後早期離床に向けて肺合併症予防に対する訓練、指導を行うなど症例に応じた治療にあたっています。
理学療法を行う中心的な場所になります。ここで関節を動かしたり、力をつけたりと、様々な訓練を行います。
手術や罹患によっておこる臥床状態から、できるだけ早期に坐位を開始し、立位、歩行へと進め日常生活動作の向上を目指しています。

呼吸器科・小児科チーム

(呼吸器科対象)
慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎、肺結核後遺症など

(特徴)
呼吸器リハビリは、動作後の呼吸を調えたり呼吸に必要な筋力を鍛えたり、持久力を身につけるリハビリを行っています。
痰を出しにくい方には、効果的な痰を出してもらうような方法も指導します。
高齢者や持病を持っている方は、時に症状が重篤化し、体が弱ってしまい日常生活に支障をきたすことも多くなります。早期よりリハビリ介入を行い、円滑に自宅退院ができるようにサポートしています。

(小児科対象)
低出生体重児、運動発達遅滞

(特徴)
当院は周産期医療を担っており、新生児集中治療センターでは低出生体重児のお子さんに介入しています。出産直後の呼吸器管理、その後は運動発達のリハビリをしています。合わせて、退院に向けた家族指導を行っています。
運動発達遅滞のお子さんには、座って、立って、歩けるように支援をしています。親御さんにもリハビリに参加していただいて、より良い生活を送ることができるように支援しています

心大血管チーム

(対象)
狭心症、心筋梗塞、心不全、閉塞性動脈硬化症、開胸術後等

(特徴)
集中治療領域ではPTを配置し、早期から手厚いリハビリテーションを提供し、廃用予防・せん妄予防・ADL低下予防を図り、早期離床・早期社会復帰を目指しています。
看護師は、患者さんやご家族に対して、再発・再入院の予防を目的に運動療法以外に患者教育・食事療法など、包括的なアプローチを実施しています。
入院期のみならず、退院後の体力の維持・向上や再発予防を目的に外来リハビリテーションを行っています。
心肺運動負荷試験(CPX)を導入することで、個人にあった適切で安全な運動指導を実施しております。学会発表を積極的に行い、最新の知見や技術を日々の治療に導入し、より良い医療を目指しています。

がんリハビリチーム

(対象)
血液内科、外科、呼吸器内科・呼吸器外科、消化器内科、脳外科、泌尿器科、耳鼻科、口腔外科、婦人科など

(特徴)
当院では「がんのリハビリテーション」の施設基準を取得し、がんリハビリ研修をPT11名、OT6名、ST3名の合計20名が修了しています。またリンパ浮腫に対しては研修を終えた技師が2名対応しています。
PTは各診療科別にチーム分けし各専門分野の知識を活かし、リスク管理を行いながら離床や身体機能の向上を図っています。
OTは患者さん個人に合わせた退院支援を心がけ、日常生活動作訓練、環境調整、福祉用具の提案や思い出作りへの協力を行っています。
STは、がん由来の構音障害、音声障害、嚥下障害、高次脳機能障害に対して機能改善、代償方法の獲得を目標とした訓練を行っています。

糖尿病チーム

(対象)
糖尿病(教育入院、糖尿病教室)

(特徴)
入院患者さんの個別運動療法・運動指導と、外来患者さんへの集団運動指導を実施しています。
糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンの作用不足による慢性高血糖状態を主徴とする代謝性症候群です。糖尿病は、様々な合併症(網膜症、腎症、末梢神経障害、脳卒中、心筋梗塞など)の予防のために血糖値をコントロールすることが重要です。
有酸素運動や筋力トレーニングが血糖コントロールに効果的であると言われていますが、運動を継続的に実施することが大切なので、患者さんの身体機能や、ライフスタイルに合わせた指導を心がけています。
糖尿病の患者さんは、自身の病態(どのくらい血糖値が高いかなど)や運動療法の効果が実感しにくいため、入院中の患者さんにカロリーカウンターを使用して、1日の運動量や消費カロリー、運動強度を測定し退院後の運動指導に活用しています。

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作業療法

当院の作業療法部門は、大きく神経内科チーム、脳外科チームに分かれ、各リーダー中心に運営しています。
対象疾患は神経内科、脳外科、呼吸器、循環器、がん、外科、発達障害で、他疾患ではサブグループを作り、担当疾患を分けています。
上肢機能だけでなく早期ADL参加、高次脳機能障害・認知症の早期把握、転倒・転落予防策など幅広く取り組んでいます。退院前訪問指導も開始し、退院支援にも力を注いでいます。各種カンファレンスにも出席し他職種との連携にも尽力しています。

各疾患の治療について
脳血管疾患では早期から食事動作に介入し、誤嚥性肺炎予防、離床機会の確保、食事動作再獲得などに努めています。上肢機能訓練にはIVES、低周波を用いています。神経難病については病態に合わせた動作指導、福祉用具の検討、コミュニケーション支援に取り組んでいます。


運動器疾患では習熟度に合わせて担当し、定期的に上級セラピストがフォローする体制作りに現在取り組んでいます。またハンドセラピィの経験者により強化しています。術前からカンファレンスに出席し、早期からの運動療法の実施に努めています。外来リハに移行することで在院日数短縮にも努めています。

呼吸器疾患、循環器疾患、がん性疾患では病態に合わせた動作指導を患者と家族に実施しています。脳転移、低酸素脳症など高次脳機能障害を合併することもあり、病棟スタッフへの情報提供、ADL介助方法の提案に努めています。

発達障害は手指巧緻性向上を主目的に実施しています。児や親の自信回復、就学先への情報提供も心掛けています。

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言語聴覚療法

言語聴覚部門は、成人チームと小児チームの2チーム体制で臨床を行っています。
【成人チーム】
言語聴覚療法に対するニーズが増えており幅広い分野から訓練の依頼があります。成人チームは主に入院患者さん及び成人外来患者さんへの評価・訓練を行っています。対象疾患は脳血管障害、神経筋疾患、呼吸器疾患、心疾患、各種がんなどの疾患に対して、摂食嚥下訓練、構音訓練、音声訓練、高次脳機能訓練などを行っています。近年は摂食嚥下障害に対してニーズが増えています。日本摂食嚥下リハビリテーション学会の認定士が2名おり、より専門的な対応が出来るよう日々努力しております。また、難渋する症例についてはチームでラウンドし上級STによる指導や意見交換を行って、患者さんにとってより良い方法を検討しています。

【小児チーム】
小児チームでは、言語発達遅滞、発達障害(ADHD、自閉症スペクトラムなど)、構音障害などを対象としています。言葉の検査や発達・知能検査などを行い、そのお子さんに適した言語訓練を行います。そして定期的に小児科医師や口腔外科医師とカンファレンスを行っています。またお子さんのみならずご家族とのコミュニケーションの時間も取るようにし、ご家族の不安が軽減するようにお手伝いしています。

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業績

学会(演題名、学会名、発表者名)

  • ・脳梗塞急性期における端坐位開始時の血圧上昇は転帰良好と関連する
  • 第42回日本脳卒中学会総会
  • 中島宏樹
  • ・脳梗塞急性期における端坐位開始時の血圧は短期機能予後と関連する
  • 第26回愛知県理学療法学術大会
  • 中島宏樹、谷﨑太朗、佐藤詩帆、吉田尚史、宮崎雄樹、祖父江紗也花
  • ・デバイス植え込み患者の身体活動量とPeak VO2との関連
  • 第9回植え込みデバイス関連冬季大会
  • 大川保昭
  • ・脳梗塞急性期における転倒とBERG BALANCE SCALEとの関連について
  • 第3回日本転倒予防学会学術集会
  • 谷﨑太朗
  • ・脳卒中急性期における短期機能予後に影響を及ぼす因子
  • 第41回日本脳卒中学会総会
  • 中島宏樹
  • ・集中治療におけるチーム医療としてのリハビリテーション
  • 第41回 日本集中治療医学会学術集会
  • 大川保昭
  • ・牽引型ハンドヘルドダイナモメーターにおける股関節伸展筋力測定の絶対信頼性
  • 第2回日本基礎理学療法学会学術集会 日本基礎理学療法学会第20回学術集会 合同学会
  • 宮崎雄樹
  • ・胃ろうがQOL向上の一助となった症例
  • 第21回日本摂食嚥下リハビリテーション学術集会
  • 鈴木靖紀
  • ・僧帽弁手術後の運動時負荷時心拍応答の時間経過に関する検討
  • 第21回日本心臓リハビリテーション学会学術集会
  • 大川保昭
  • ・後期高齢心不全患者の再入院歴、6分間歩行距離は心不全憎悪による再入院と関連する
  • 第21回日本心臓リハビリテーション学会学術集会
  • 水野翔太
  • ・心不全憎悪による再入院予測因子としての最高酸素摂取量と6分間歩行距離との比較
  • 第50回日本理学療法学術大会
  • 中島宏樹
  • ・高齢心不全患者の腎機能および栄養状態は6分間歩行距離と関連する
  • 第20回日本心臓リハビリテーション学会学術集会
  • 中島宏樹
  • ・僧帽弁手術後の運動負荷時心拍応答に関する検討
  • 第20回日本心臓リハビリテーション学会学術集会
  • 大川保昭
  • ・高齢心不全患者の6分間歩行距離は心不全増悪による再入院と関連する
  • 第78回 日本循環器学会学術集会
  • 中島宏樹
  • ・運動前後の血糖値測定体験が運動継続への意識にもたらす影響
  • 第27回 東海糖尿病教育担当セミナー
  • 谷崎太郎
  • ・人工呼吸器管理患者の独居生活への支援
  • 第19回 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会
  • 鈴木靖紀
  • ・一宮市民病院における摂食・嚥下チームの現状と今後の課題
  • 第24回 日本嚥下離床研究会
  • 鈴木靖紀
  • ・心不全患者の運動耐容能は再入院と関連する
  • 第19回日本心臓リハビリテーション学会学術大会
  • 中島宏樹
  • ・安静時呼吸数を用いた嫌気性代謝域値レベルの予測
  • 第19回日本心臓リハビリテーション学会学術大会
  • 水野翔太
  • ・慢性ストレス環境でのトレッドミル運動が抑うつ発症とその関連脳領域に及ぼす影響
  • 第47回日本理学療法学術大会
  • 中島宏樹
  • ・当院においてセラピスト判断による運動負荷量と、CPXにより示された適正運動負荷量について
  • 日本心血管インターベンション治療学会 第27回東海北陸地方会
  • 大川保昭
  • ・急性心筋梗塞後、退院された患者の監視型運動療法の有効性
  • 日本心血管インターベンション治療学会 第27回東海北陸地方会
  • 水野翔太
  • ・人工膝関節置換術後の膝屈曲角度予測と解離する患者の傾向分析
  • 第47回 日本理学療法学術大会
  • 芹澤 充洋
  • ・急性心筋梗塞患者の入院期心臓リハビリテーションが遅延する要因について
  • 第26回東海北陸地方会
  • 大川保昭
  • ・人工膝関節置換術における術後の関節可動域の予測時期について
  • 第46回日本理学療法学術大会
  • 戸田秀彦、伊藤大輔、芹澤充洋
  • ・人工膝関節置換術の屈曲可動域予測
  • 理学療法科学 Vol.26 No.3 2011年6月
  • 戸田秀彦
  • ・摂食・嚥下障害 -他職種との連携-
  • 第2回東海呼吸ケアリハビリテーション研究会
  • 鈴木靖紀
  • ・NPPV導入後、IPPVへ移行し、呼吸リハビリテーションが有効であった一症例
  • 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会(2009年)
  • 中野 栄次
  • ・当院における人工呼吸器装着症例 リハビリテーション3年間の検討
  • 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会(2010年)
  • 足立 智宏、瀬尾 真美、前田 明子、山田 友治
  • ・直角イメージによる関節位置覚検査の可能性
  • 第43回日本理学療法学術大会
  • 戸田秀彦、中野栄次、伊藤大輔
  • ・当院における摂食嚥下訓練について
  • 愛知NST研究会
  • 中野 栄次
  • ・レビー小体型認知症が疑われた認知症高齢者の活動参加につながった関わり
  • -集団プログラムと個別援助を通じて-
  • 第14回愛知県作業療法学会
  • 桒野洋之
  • ・人工膝関節置換術患者の退院後関節可動域について
  • 第40回日本理学療法学術大会
  • 戸田秀彦
  • ・持続的伸張と超音波併用による効果の比較
  • 第38回日本理学療法学術大会
  • 戸田秀彦
  • ・人工膝関節置換術後における関節可動域と疼痛の相関について
  • 第36回日本理学療法学術大会
  • 戸田秀彦、衛藤義人(MD)、三宅洋之(MD)
  • ・膝関節全置換術後の変形性膝関節症と慢性関節リウマチの術後関節可動域改善について
  • 第35回日本理学療法士学会
  • 戸田秀彦、衛藤義人(MD)、三宅洋之(MD)
  • ・膝関節全置換術後可動域の週単位経時的変化(早期リハビリテ-ションの重要性)
  • 第13回世界理学療法連盟(WCPT)学会
  • 戸田秀彦、衛藤義人(MD)、三宅洋之(MD)
  • ・TKAにおける術前ROMが及ぼす術後ROMの推移(OA・RAの相違につて)
  • 第14回東海北陸学会
  • 戸田秀彦、大村和司、平田昌孝、富板宏恵、中野栄次、瀬尾真美、衛藤義人(MD)、三宅洋之(MD)

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