臨床検査室

臨床検査室とは

臨床検査技師が、医師から依頼される患者さんの診断・治療に必要な検査を実施し、その結果を報告するところです。血液・尿・便などの検査材料を扱う他に、心電図など直接患者さんに触れる検査も行います。受付も含め、スタッフ全員が、常に正確な検査データをより迅速に提供できるように心掛けています。

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中央採血受付

ここでは、採血・採尿・注射・点滴をされる患者さんの受付をいたします。
診察券を自動受付機に入れるか、受付スタッフに診察券を渡して下さい。
中央採血室では、受付時に発行されるピンク色の整理券の番号で、順番にお呼びします。

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採血について

本院では、採血時に本人確認の為、氏名と生年月日(同姓同名の誤認防止)をお尋ねしています。
ご面倒でも、氏名・生年月日をお知らせいただきますよう、ご協力をお願いします。

 採血に不安な方、以前に採血時にご気分が悪くなった方はあらかじめお申し出ください。

 ベッドでの採血も可能です。

 アルコールやテープでかぶれた経験のある方は、採血時にお申し付け下さい。

 採血後は5分間程度しっかりと採血部位を押さえて止血してください。

 採血による入浴制限はありません。

 時間帯によっては、大変混雑することがあります。できるだけ早く採血が行えるように対応をとっておりますが、状況によってはお待ち頂くこともあります。診察前検査の患者さんにおきましては、早めに御越しくださいますようお願い致します。

 採血は8:20~17:00まで臨床検査技師と看護師が行っています。

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生理検査室

生理検査受付

心機能検査・肺機能検査・聴力検査・神経生理検査・脳波検査などを行ないます。
いずれも患者さんの体に直接検査器具を接触させ、体の状態を調べるところです。

<心電図>

心電図室

心電図は心臓の電気的活動を体表面から記録します。

安静時心電図

ベッドの上に仰向けになってもらい胸部、両手首・足首に電極を付け、リラックスした状態で記録します。検査時間は5分程度です。

負荷心電図

運動負荷による心電図の変化を記録します。虚血性心疾患の診断や、運動により誘発される不整脈の検出などを目的として行われ、負荷の方法としては、マスター2階段負荷と廊下歩行、トレッドミル(要予約)があります。検査時間はマスター・廊下歩行は10分程度、トレッドミルは30分程度です。

負荷心電図で使用する昇降台

トレッドミル

ホルター心電図

胸部に電極を装着し、記録器を携帯して普段どおりの生活をしていただき、心電図を24時間にわたり記録します。発作性に生ずる不整脈の検出と診断、狭心症の鑑別診断などを目的として行われます。電極の装着と説明で20分程度です。

24時間血圧測定:要予約

一日の血圧の変化をみる為、携帯可能な記録器を用いて24時間血圧を測定します。 装着、と説明で20分程度です。

<ABI>

ABIを測定する機械

ABIでは、閉塞性動脈硬化症における動脈の狭窄や閉塞を非侵襲的かつ短時間で確認することが可能であり、同時に測定する脈波伝搬速度(CAVI)で動脈壁の硬さを評価することができます。両上腕、両足首に圧迫帯(カフ)を装着し記録します。検査時間は10~20分程度です。

<肺機能検査:要予約>

肺活量

息をできるだけ大きく吐いた後、大きく吸って、再び大きく吐き出すことにより肺にとりこめる空気の量を測定します。

努力性肺活量

できるだけ大きく息を吸い、一気に吐き出すことによる肺活量と、一秒間にどれくらいの量の空気を吐き出せるかをみる1秒量を測定します。

上記2つの検査は肺疾患の鑑別や術前検査として行います。検査時間は15分程度です。

肺機能を測定する機械

その他に、できるかぎりの努力で過剰換気を行い、1分間に最大何リットルの換気ができるかを評価する最大換気量や、安静に呼吸しているときに肺、気道系に存在する空気量を測る機能的残気量、肺でのガス交換を評価する肺拡散能の検査があります。肺活量・努力性肺活量とあわせて検査時間は60分程度です。

<超音波検査:要予約>

心エコーの機械

ヒトの耳に聞こえないほどの周波数の高い音を用いて、体の中を画像として表示します。超音波は人体への影響はなく、痛みを伴いません。検査科では、心臓と頸動脈の検査を行っています。心エコーでは心臓の形態や性状、動き、血流の方向、速度、流量などを評価します。検査時間は20分~30分程度です。頸部エコーでは頚動脈や椎骨動脈の血管の性状や血行動態、動脈硬化の評価をします。検査時間は45~60分程度です。

<神経伝導速度:要予約>

手足の末梢神経を皮膚の上から電気刺激し、その刺激が神経の中を伝わる速度を測定する検査です。末梢神経障害の有無や、障害部位を診断することを目的としています。神経を刺激するため痛みを伴いますが、人体への影響はありません。検査時間は30~40分程度です。

<誘発電位検査:要予約>

SEP、S.SEP(体性感覚誘発電位)

上肢や下肢の末梢神経に電気刺激を与えることによって誘発される電位を頭皮上の電極から記録します。末梢から中枢にいたる感覚神経系の病変を知ることができます。
当院では、末梢神経~大脳皮質にいたる体性感覚野で生じた電位(SEP)と、体性感覚神経路で大脳皮質にいたる前に生じる電位(S.SEP)を測定しています。検査時間は40分程度です。

VEP(視覚誘発電位)

神経伝道測定器

モニター画面の図形変化を見ることにより誘発される脳電位を頭皮上の電極から記録し、網膜から大脳皮質視覚野にいたるまでの視覚伝導路とその周辺組織の機能を調べます。
視力や、視神経機能、大脳機能を評価することができます。検査時間は40分程度です。

ABR(聴性脳幹反応)

ABRの機械

ヘッドホンからの音刺激により誘発された脳幹部での聴覚神経系の活動電位を頭皮上の電極より記録したものです。この検査で脳幹各部の異常を推定することができ、聴覚障害や脳幹障害、脳死の判定などに用いられています。検査時間は60分程度です。
また、新生児の聴力のスクリーニング検査として、aABR(自動聴性脳幹反応)も行っています。

<脳波:要予約>

脳波計

脳波は、主に大脳の活動状態を頭皮上の電極から記録するもので、てんかん、代謝性や炎症性の脳障害、脳血管障害、脳腫瘍などの評価にはきわめて重要な検査です。検査時間は50分程度です。

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血液検査室

血液検査では血球算定、血液像、出血時間、凝固・線溶検査、血小板凝集能など行っています。
これらの検査は病態把握に不可欠な検査です。

全自動血球算定装置

<血球算定検査>

血液は液体成分(血漿)と細胞成分から成り、細胞成分はさらに赤血球・白血球・血小板に分類されます。赤血球には血色素(ヘモグロビン)という色素が含まれており、血液が赤く見えるのはこの色素のためです。 赤血球や血色素が減少した場合を貧血といいます。 また、白血球は炎症、感染症、白血病、アレルギーなどで増加、ウイルス感染などで減少します。
血小板の場合は、損傷部位の止血に働き、数が減少したり、機能が低下した場合に出血し易くなります。

<血液像検査>

塗抹標本を作製し、顕微鏡で白血球(好中球・リンパ球・単球・好酸球・好塩基球)を分類する検査です。赤血球や血小板の形態異常の有無についても観察します。

<出血時間検査>

出血時間は、耳たぶに小さな切創を作り、30秒ごとにろ紙をあてて、出血が自然に止まるまでの時間を測定する検査です。5分以内で止血すれば正常です。この検査は入院時や術前に行われます。

<凝固線溶検査>

血液の中には血液を固まらせたり(凝固)、いったん固まった血液を溶かしたりする働き(線溶)をもつ成分があり、これらの成分の働きを調べる検査です。血液が固まるためには、血小板、凝固因子、その他の関連物質が密接に関わりあっています。術前や薬の効果をみるためにも行われます。

<血小板凝集能検査>

乳び検体検査不可、食後2時間以上での採血
血液が止まるためには、まず血小板が損傷した血管壁に粘着し、いろいろな物質(ADP・エピネフリンなど)を放出し,血小板を凝集させます。この検査は、血小板に試薬を加え、血小板の凝集の状態を調べる検査です。

<その他の検査>

上記の他にハム試験、蔗糖溶血試験、赤血球溶血試験、NAPスコア、骨髄検査などを行っています。

検査からわかること:血液【PDF】

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一般検査室

顕微鏡で尿の細胞を見ています

尿・便・髄液やその他体液を材料として、その性状や成分を分析したり、顕微鏡で検査材料中の細胞や血球の数を数えます。尿からは、膀胱の炎症や出血が起きていないか、腎臓の働きなどが分かります。
便は、消化器系の病気の判定や、寄生虫・原虫の有無を見ます。
髄液やその他の体液は、種々の原因の炎症を調べるために、細胞の数や種類・蛋白値・糖値などを検査します。

尿検査 出来るだけ新鮮な尿で検査をするのが理想です

検査からわかること:一般【PDF】

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生化学・血清・免疫検査室

患者さんから採取した、血液・胸水・腹水等の体液を対象として、蛋白質、糖質、脂質、酵素、電解質などの物質を自動分析機による、化学反応、酵素反応、免疫反応、電気泳動法、クロマトグラフィー法などを多用して分析定量をおこなっています。 主な検査は、肝機能検査・腎機能検査・脂質検査・糖尿病検査及び、免疫蛋白・内分泌・感染症・血中薬物濃度・腫瘍関連等の検査です。

  • 主要な分析機(生化血清免疫複合分析機・血液ガス分析等)は2台運用により迅速に結果報告をするとともに、トラブルに対応しています。
  • 生化血清免疫複合分析機では生化学項目(31)、血清項目(18)、免疫項目(23)計72項目を測定しています。
  • 幅広く精度管理を行い、いつでも正確な検査結果が提供できるよう努力しています。

検査からわかること:生化学【PDF】

検査からわかること:血清・免疫【PDF】

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輸血検査室

輸血は、病気・事故・手術などによる大量に出血がある場合、病気や治療による影響で十分な血液が自分自身でつくれなくなった場合、あるいは血液成分が体内で消費されて不足する場合など、特に経過が急で生命に危険が及ぶ場合に必要となります。
輸血検査室では、血液製剤の一元管理を行っています。又、血液型検査、交差適合試験、不規則抗体スクリーニングなどの輸血に必要な検査を24時間体制で実施しています。さらに、輸血過誤防止のために、全自動輸血検査装置や輸血照合システムを導入し、安全な輸血体制をなしています。
なお、何れの輸血も患者さん又は、そのご家族の方が理解できる言葉で、輸血療法にかかわる項目を十分に説明し、同意を得られた場合のみ実施されます。(インフォームドコンセント)

<おもな業務>

血液型検査 ABO血液型、Rh(D)血液型検査
交差適合試験 輸血する患者さんの血液と、輸血される血液を実際に反応させて、患者さんに適合する血液かどうかをみる検査
不規則抗体検査 自分以外の赤血球に対する抗体を持っていないかを調べる検査
血液製剤管理 血液製剤の供給、保管、在庫調整などのコンピューターによる一元管理
自己血管理 手術前に必要量貯血した患者さんの自己血を、術中や術後に使うための保管管理

以上を実施し、輸血の安全性を確認します。又、血液製剤の有効利用に努力しています。

全自動輸血検査装置

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微生物検査室

最近、VRE(バンコマイシン耐性腸球菌)や多剤耐性緑膿菌(MDRP)同じく多剤耐性アシネトバクタなどの耐性菌、ノロウイルスの集団感染、感染症に関する多くの話題が新聞紙上賑っています。
その他にも、MRSA、レジオネラ、セラチアなどによる医療関連感染、腸管出血性大腸炎(O157など)の集団感染、劇症溶連菌(人食いバクテリア)などもマスコミを通じて多くの人々に知られるようになりました。
このような現状の中で、市民の皆さんの福祉を担う一員として、また感染症の診断に貢献できるように、微生物検査室は、感染症の原因を見つけるために、細菌を培養して、菌を特定し、くすりが効くかどうかの検査を行っています。
また尾張西部の結核拠点病院として結核菌の検査(PCR等)を行っています。
迅速検査として、インフルエンザウイルスや冬季下痢の原因となるロタウイルス、結膜炎の原因となるアデノウイルス検査、A群溶連菌、肺炎球菌、レジオネラ菌、マイコプラスマなども実施しています。
さらに、患者さんの検査結果(分離菌情報)をもとにいち早く、院内感染の状況を把握し、感染対策チーム(ICT)に連絡し、病院全体の感染症を防止する取り組みもしています。

細菌を培養しているところです

PCR-DNAを抽出する機器です

PCR-増幅し測定する機器です

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病理検査室

臨床検査の中ではやや特殊な「病気の診断(病理診断)」を行う部署です。そのため臨床検査技師5名(「細胞検査士」有資格者含む。)と、病理診断を専門とする「病理診断科」所属の病理専門医2名(ならびに非常勤医師3名、専攻医1名)とで運営されています。患者さんから採取した細胞、組織、臓器などを処理して標本を作製します。その標本を病理医(病理専門医)が顕微鏡を使い、診断をしています。処理(ホルマリン固定、パラフィン包埋、薄切)、多くの種類の染色や診断、チェックを人の手で行うため、結果が出るまでには通常3日から2週間ほどかかります。

【細胞診】

患者さんから採取した細胞を
顕微鏡で観察・診断しています

尿・痰・体液など自然に排出や剥離したもの、病変部を擦過あるいは細い針で穿刺して得られた検体の中にある細胞を観察し、良性悪性の判定などの診断をしています。がん検診にも最も優れた方法であり、細胞検査士の資格を持つ技師が、専門医と協力して行っています。

【組織診】

内視鏡や太い針などで病変の一部を採取して組織像を観察し、病変が腫瘍性なのか炎症などなのか、腫瘍なら良性なのか悪性なのか、組織型分類は、などを診断しています。この検査方法を一般に「生検」といいます。
生検の診断を元に、がんなどの病気が判明した場合外科などで手術が行われます。手術で摘出された組織、臓器を観察し、切り出してスライド標本とし、がんであれば組織型分類、浸潤の程度やリンパ節転移の有無などを診断しています。
生検や手術材料の診断を元に、臨床医は治療方針を決めて患者さんの治療に当たります。
また手術中に、外科医が手術方針を決めるために組織診断を必要とすることがあり、このときはすぐに特殊な包埋材に入れ-80℃で凍結、薄切、染色し15分以内で診断しています。これを「術中迅速診断」といいます。
組織診断は病理専門医が行っています。

術中迅速診断の標本を作成中

標本を染色する装置

手術材料を1000分の3mmの厚さにスライスしています

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検査に関する質問

検査に関する、よくある質問にお答えします。

  1. 採血・採尿に関する質問
  2. 生理検査に関する質問
  3. 検体検査に関する質問
  4. 細菌検査に関する質問

採血・採尿に関する質問

Q:採血をする時は食事をしない方がいいですか?
A:一般的には空腹時が望まれますが、検査によっては差し支えない場合がありますので、主治医にご相談ください。

Q:採尿時に、注意することはありますか?
A:出始めの最初の尿は捨て、途中の尿を採尿コップに採取してください。

生理検査に関する質問

Q:ホルター心電図検査の時は入浴は出来るのですか?
A:入浴は出来ません。

検体検査に関する質問

Q:飲酒は検査結果に影響しますか?

A:アルコール摂取直後は尿酸や乳酸が高くなります。また、習慣的にアルコールを摂取している方はγ-GTPや中性脂肪が高くなります。しかし、いずれも個人差があります。

細菌検査に関する質問

Q:細菌検査費用が2回に渡って請求されました。どうしてですか?

A:細菌検査はどんな菌が生えてきてどんな検査が必要か、数日たたないとわかりません。
検査した菌数によって請求金額が変わってきますので、後日追加で会計請求をさせていただいています。

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