心臓血管外科

心臓血管外科とは

当科の歴史と現状

当科は昭和60年愛知県立尾張病院(のちの愛知県立循環器呼吸器病センター)に創設されました。平成22年10月、病院統合により一宮市立市民病院に機能を移行しました。創設以来施行した心臓・胸部大動脈瘤手術の総数は3500件を超えています。当院に診療の場を移したのちも毎年100件以上の手術を行っており、平成25年度の緊急症例を含めた手術死亡率は0.9%でした。

対象とする疾患

虚血性疾患・弁膜症・急性肺塞栓症・急性大動脈解離・胸部大動脈瘤など、すべての後天性心疾患および胸部大動脈疾患を対象としています。なお、腹部大動脈瘤・末梢動脈疾患・下肢静脈瘤は当院の血管外科で診療を行っています。

当科の診療の特徴

図1

三次救急病院の心臓血管外科として患者さんを救命すべく、24時間体制での緊急手術に対応しています。重症虚血性心疾患に対応するためon-pump beating-heart法(人工心肺で循環動態を保ちつつ、心臓を動かしたままバイパスを吻合する方法)を主軸とした冠動脈バイパス術を行っており、その実績は米国の専門誌[1,2] にも掲載されています。
また、感染防止策に力を注いでおり、一宮市立市民病院に機能を移転して以来経験した縦隔炎は1例のみです。この結果は世界的に見ても非常に良好であり、同様に専門誌[3] に掲載されました。
最近の話題としては、血管外科と合同で胸部ステントグラフト内挿術に積極的に取り組んでいることが挙げられます。この手術では胸を切らずにカテーテルで胸部大動脈瘤を治療することができます。従来であれば胸骨正中切開と側開胸を要した広範囲大動脈瘤に対し、正中切開のみによる弓部大動脈置換にステントグラフトを組み合わせ、低侵襲で治療を完遂することが可能になりました(図1)。また、高齢の急性大動脈解離破裂症例や交通外傷による大動脈損傷症例を救命することにも成功しています。

図2

低侵襲という観点から言えば、MICS(minimally invasive cardiac surgery、ミックス)を導入しました。7cm程度の右小開胸での僧帽弁形成術(MICS-MVP)を行っています。動脈硬化や大動脈弁閉鎖不全のないことなど適応は限られますが、この術式では胸骨正中切開を要しないため、創痛が少なく早期退院が可能となります。美容面でも優れており、患者さんの満足度も高いと思います。

まとめ

個々の患者さんの病態に応じ最善の治療を選択していただけるよう、最新の治療手段を提供すべく努力をしています。特に弁膜症や大動脈瘤の患者さんにおいては、外科治療(ステントグラフトを含む)の効果は絶大です。現在の病状から選択可能な治療法まで丁寧に説明させていただきますので、お気軽に受診していただければと思います。

[文献]

  1. Mizutani S, Matsuura A, Miyahara K, Eda T, Kawamura A, Yoshioka T, Yoshida K.
    On-pump beating-heart coronary artery bypass: A propensity matched analysis.
    The Annals of thoracic surgery. 2007;83:1368-1373
  2. Miyahara K, Matsuura A, Takemura H, Saito S, Sawaki S, Yoshioka T, Ito H.
    On-pump beating-heart coronary artery bypass grafting after acute myocardial
    infarction has lower mortality and morbidity. The Journal of thoracic and
    cardiovascular surgery. 2008;135:521-526
  3. Miyahara K, Matsuura A, Takemura H, Mizutani S, Saito S, Toyama M.
    Implementation of bundled interventions greatly decreases deep sternal wound
    infection following cardiovascular surgery. The Journal of thoracic and
    cardiovascular surgery. 2014;148:2381-8

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心臓血管外科 外来診療医担当表

休診日:土・日曜日、祝日、年末年始(12月29日~1月3日)
受診受付時間 :午前8時~11時15分(全科)  ※ただし、急患の方は、随時受付いたします。

心臓血管外科
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スタッフ紹介

氏名 松浦 昭雄
職名 院長

資格・専門領域等

資格:
医学博士
日本外科学会外科認定医・指導医
日本胸部外科学会認定医・指導医
外科専門医
心臓血管外科専門医・修練指導者
日本胸部外科学会評議員
日本心臓血管外科学会国際会員
専門領域:
虚血性心疾患・弁膜症・胸部大動脈瘤
氏名 宮原 健
職名 診療局長

資格・専門領域等

資格:
医学博士
日本外科学会認定医・指導医
日本胸部外科学会認定医・指導医
外科専門医
心臓血管外科専門医・修練指導者
日本心臓血管外科学会国際会員
Infection Control Doctor
専門領域:
虚血性心疾患・弁膜症・胸部大動脈瘤
 
氏名 齋藤 俊英
職名 科部長

資格・専門領域等

資格:
医学博士
日本外科学会認定医・指導医
外科専門医
心臓血管外科専門医・修練指導医
日本心臓血管外科学会国際会員
胸部ステントグラフト実施医
専門領域:
虚血性心疾患・弁膜症・胸部大動脈瘤
(小切開手術・胸部ステントグラフト内挿術 
  担当)
氏名 林 泰成
職名 医長

資格・専門領域等

資格:
外科専門医
心臓血管外科専門医
胸部ステントグラフト実施医
専門領域:
虚血性心疾患・弁膜症・胸部大動脈瘤
氏名 山本 暁邦
職名 医員

資格・専門領域等

専門領域:
虚血性心疾患・弁膜症・胸部大動脈瘤

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専門医制度と連携したデータベース事業について

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