【研修医】麻酔科

麻酔科

概要

麻酔科研修は全身麻酔管理だけではありません。周術期管理では、術前に患者さんが現状どういった状態にあるのか正確に把握し、過度な高血圧や重症な糖尿病や心疾患などの合併症によってはそちらの治療を優先するなど判断をしなければなりません。術後も同様で、主治医などにより疼痛管理や全身管理などが適切に行われているか一緒にみていきます。また、患者さんの全身状態が複雑な場合は、科や職種を幅広く巻き込まなければ安全管理が難しい場合もあります。この時チーム医療のコーディネーターとしてのリーダーシップが必要になります。麻酔科医が大切にしている周術期管理における安全性への真摯な姿勢は内科系に進む研修医にもぜひ身につけてもらいたいと思います。
2022年10月より術後疼痛管理チームを組織し、早期離床により合併症と在院日数の低下を目指して、院内の術後疼痛管理が充実するように取り組んでいます。チーム活動への参加を通して、疼痛管理の基礎的な考え方を学ぶことはとても有益で重要です。

初期研修

1年目は4週間の研修になります。患者さんの評価、麻酔計画の立案、全身麻酔管理、術後診察を通して周術期管理を学びます。気管挿管などの手技や、実際の麻酔管理をしますが、他の科とは比較にならないほど多くの医療行為をするため責任も重大です。学ぶ意欲のある研修医にはどんどんチャンスを与えています。
2年目は基本的には外科系志望の研修医が履修します。原則として8週間以上の研修期間を設け、より学びが深いものになるように心がけています。心臓血管外科麻酔にも参加し、スワンガンツカテーテルや経食道心エコーも経験します。

専門研修

麻酔科医を専攻する場合、日本麻酔科学の専門研修プログラムに加入します。当院は名古屋市立大学、愛知医科大学のプログラムの専門連携施設です。どこに出しても恥ずかしくない高い技術と倫理観、視座を兼ね備えた麻酔科医を育成するよう、麻酔科医として必要な技術や姿勢、コミュニケーション能力を鍛えます。また、JB-POTなど各種資格や、学会発表などの指導をします。

麻酔科医としてのキャリアパスなどは学会の資料を参考にしてください。

日本麻酔科学会 研修医向けパンフレット

研修施設認定

  • 日本麻酔科学会麻酔科認定病院
  • 心臓血管麻酔専門医認定病院