【研修医】呼吸器内科

呼吸器内科

概要

呼吸器内科は、感染症(肺炎・肺結核など)、悪性腫瘍(肺癌・悪性中皮腫)、喫煙関連肺疾患(COPDなど)、アレルギー(気管支喘息)、間質性肺炎、関節リウマチなど膠原病疾患による肺病変、睡眠時無呼吸症候群など非常に多くの疾患を扱い、超高齢社会を迎えた日本においてさらに必要性の高まっている分野です。また、高齢者のみでなく呼吸器疾患は小児期からも問題になり、多彩な病気をもった患者さんが医療機関を受診します。
当院は名古屋大学の関連病院の中で尾張北西部の中核をなし、また愛知県内において数少ない結核病床を有する病院でもあり、初期研修、後期研修、専門研修がしっかりとできる環境の中で数多くの症例を経験することにより呼吸器内科診療に必要な幅広い疾患に対する知識や臨床技能、資格を取得し呼吸器内科全般に対応できる専門医の育成に努めています。また呼吸療法サポートチームや感染防止委員会など、安全管理やチーム医療の分野にも参画することができます。
当科では当番制を導入しており、チームの全員が呼吸器内科に入院した患者の担当であるという認識のもと、カンファレンスを密にしてチーム内で患者情報や治療方針を共有し、診療にあたっています。また、夜間・休日の救急入院や病棟対応において当番を決めて交代で担当することにし、どのような生活スタイルをもつ医師においても過剰な負担をかけずにメリハリ(On-Off)を付けて質の高い診療を提供することを心掛けています。

初期研修

研修医1年目には、4週間の研修を行います。市中肺炎、自然気胸、気管支喘息、悪性腫瘍などの呼吸器内科のcommon diseaseを中心に入院患者さんの担当医になってもらいます。カンファレンスでは入院した新規の担当患者さんのプレゼンテーションをします。必要な検査や治療方針などを上級医と話し合い、担当患者さんの回診、検査データのチェック、診療内容についてなどの記載などを行います。上級医と相談して、処方や検査などのオーダーも行います。動脈採血・中心静脈カテーテル留置・胸腔穿刺・胸腔ドレナージなどの処置があれば、上級医の指導の下で経験を積むことができます。臨床技能だけではなく、常に最新の知見を身に付ける能力を身につけてもらうため、抄読会では英文論文を読んで発表してもらいます。
研修2年目には2~4週の研修を行うことができます。さらに担当医として主体性をもって診療を行うことができるようになり、他診療科からの依頼にも対応してもらいます。

研修カリキュラム

2年間の初期臨床研修終了後、当院の内科専門医研修プログラムに登録して内科専攻医として研修を行います。専門研修1年目に内科ローテート研修(循環器内科、消化器内科、呼吸器内科、脳神経内科、血液内科、腎臓内科、糖尿病・内分泌内科)を行ない、2年目には呼吸器内科研修を行い専門的な知識習得を行い、3年目には1年間連携病院に異動して専門研修を行ないます。内科専門医取得後(最短で卒後6年目に取得)、そして卒後7年目で呼吸器内科専門医取得することができます。研修に関して希望がある場合はご相談ください。
※当院では以下の資格取得の研修システムを整備しています。

  • 内科新専門医取得(卒後6年目)
  • 日本呼吸器学会専門医(内科新専門医取得後)
  • 日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医
  • 日本アレルギー学会専門医
  • 日本感染症学会専門医
  • 日本臨床腫瘍学会専門医
  • 睡眠学会認定医
  • 呼吸ケアリハビリテーション指導士 など

カンファレンス・勉強会

  • 毎朝:前日の新規入院の症例検討会
  • 火・金曜日:入院患者の症例検討会
  • 木曜日:放射線治療科と合同カンファレンス
  • 金曜日:抄読会

学会活動

地方会・総会・研究会などにての参加・発表
希望があれば、症例・研究報告などの論文作成

週間スケジュール

曜日 主な業務
気管支鏡検査
カンファレンス(新規入院)
カンファレンス(新規入院・入院患者)
気管支鏡検査
カンファレンス(新規入院)
気管支鏡検査
カンファレンス(放射線治療科合同)
抄読会
カンファレンス(新規入院・入院患者)

研修施設認定

  • 日本内科学会認定医制度教育施設
  • 日本呼吸器学会関連施設
  • 日本アレルギー学会教育施設
  • 日本がん治療認定医機構認定研修施設
  • 日本呼吸器内視鏡学会関連認定施設



内科診療風景紹介