【研修医】整形外科

整形外科

概要

当院は尾張西部医療圏の三次救急を担っており、整形外科では、交通外傷や転落外傷などの高エネルギー外傷から、高齢者の転倒骨折まで幅広く外傷全般の診療を行っています。Subspecialtyとしては、リウマチ性疾患、手の疾患、脊椎疾患、膝肩スポーツ疾患、小児整形疾患などを扱っており、専門性の高い疾患・病態についても、それぞれの専門外来において対応しています。その中で特にリウマチ性疾患の診療に力を入れており、関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、脊椎関節炎(強直性脊椎炎、乾癬性関節炎、反応性関節炎、炎症性腸疾患関連関節炎)、掌蹠膿疱症性骨関節症、変形性関節症の手術療法、膠原病に伴う関節症状を専門的に治療しています。古くよりリウマチ専門外来を開設して治療に当たっていたため、現在も尾張北部地区では最大の患者数を誇り、リウマチ専門外来でリウマチ専門医2名が診療に従事しています(2017年4月よりリウマチ科を標榜)。

特徴

当院整形外科は名古屋大学の関連施設です。名古屋大学整形外科学教室は90年におよぶ長い歴史と伝統があり、約60の関連病院と900名を超える同門整形外科医が支える、日本でも最大級の規模の教室です。名古屋大学では東海地区を中心に東京、長野、静岡にいたるまで、一般的な整形外科疾患から各専門分野まで、文字通り幅広く、積極的な診療、教育を行っています。入局後は、各人の希望に応じたさまざまなキャリアパスを選択することができます。地域の基幹病院で活躍する外科医として、多くの関連病院と緊密な連携を取りながら地域医療に貢献する開業医として、また未来の患者さんを救うための基礎・臨床研究を遂行する研究医として。いずれのキャリアにおいてもどの時点でも変更は可能です。また、多くの医局員がいることで相互互恵的な関係が多重に構築されています。この互恵関係を基盤として、子育て期、年老いた両親の介護のような医局員の各人生のそれぞれの段階に応じた多様な働きかたのサポートが医局全体で行われています。

初期研修

1年目は2週間のローテート研修を行います。また、2年目は希望により2-8週間の研修が可能です。

研修カリキュラム

卒後3-4年目 原則として初期研修を行った総合病院でそのまま整形外科専門研修を開始します。この時期には外傷を中心として整形外科の基本的診療能力を身につけます。
卒後5年目 この期間で、一般病院では目にすることの少ない骨軟部腫瘍などの専門分野を学ぶため半年間名古屋大学附属病院での研修を行います。新専門医制度ではリサーチマインドの素養の習得がうたわれています。大学病院での半年間に全員が国際誌への英語論文が投稿できるレベルまで大学の教官が熱心に指導します。
卒後6-7年目 大学病院勤務後、研修病院とは別の基幹病院での研修を行います。新専門医制度の領域単位45単位取得が可能なプログラムとなっています。単位取得の時点で日本整形外科学会専門医試験の受験資格を得る事が出来ます。

カンファレンス・勉強会

  • 毎週水曜日:手術カンファレンス
  • 毎週金曜日:病棟カンファレンス
  • 毎月第2.4火曜日(変更あり):抄読会
  • 毎月第3木曜日:(変更あり)名古屋大学合同カンファレンス

*5~7月のみ研修医向けに救急診療のエッセンスとして、整形外科に関する画像診断講義があります。(毎週月・火・木曜日)

学会活動

地方会・研究会に参加し学会発表を行います。日本整形外科学会・中部日本整形外科災害外科学会・日本人工関節学会・日本リウマチ学会などに積極的に参加し、学会発表を目指します。

週間スケジュール

曜日 主な業務
回診・外来・手術(人工関節置換術・手の外科手術など)
回診・外来・手術(骨折などの外傷手術)
回診・外来・手術(骨折などの外傷手術)
回診・外来・手術(骨折などの外傷手術)
回診・外来・手術(外傷手術、スポーツ外科手術:不定期 など)

研修施設認定

  • 日本整形外科学会教育認定施設
  • 日本リウマチ学会教育認定施設