概要
神経内科専門医は脳と脊髄(中枢神経系)、末梢神経、神経筋接合部、筋における機能的・器質的疾患を内科的に診療するスペシャリストです。脳神経内科は基本領域である内科のサブスペシャリティ領域であり、神経内科専門医研修は内科専門医研修と連動して行うこととなります。卒後1-2年目の初期研修と卒後3年目の内科ローテートでは内科全般の研修を行い、内科学における基本的な知識や診療技術を身につけ、卒後4年目からは臨床神経学のエキスパートを目指すべく、指導医のもと脳神経内科において重要な疾患の基本的な診療技術や検査手技を習得します。神経内科専門医資格の取得のためには先ずは内科専門医資格を取得する必要がありますが、なるべく最短で内科専門医資格、神経内科専門医資格を取得できるよう、他の内科サブスペシャリティ領域をはじめ他科を含めた総合的な研修を支援します。
特徴
当院は名古屋大学神経内科の関連病院の一つであり、尾張西部医療圏の中核病院として地域医療に貢献しています。一宮市や江南市・岩倉市・小牧市・稲沢市などの近隣地域には脳神経内科の常勤医が複数名いる総合病院が非常に少ないのですが、当院には日本神経学会に認定された指導医3名を含む6名の常勤医がおり、日本神経学会の教育施設に認定されています。広域から多くの神経疾患の患者さんが当院を受診されるため、脳血管障害をはじめ神経変性疾患、神経免疫疾患など症例も非常に多彩かつ豊富であり、広範囲にわたる疾患の症例経験を必要とする神経内科専門医研修には最適の病院の1つだと考えます。また、卒後5年目(専門研修3年目)の異動研修では、当院からは名古屋大学医学部附属病院や名古屋大学神経内科関連病院の中でも有数の規模の総合病院への異動も可能であり、脳神経内科医としてのキャリア形成においても有利だと考えます。
初期研修
1年次は他の主要な内科サブスペシャリティ領域同様、脳神経内科で4週間のローテート研修を行います。また2年次は希望によりローテート研修行うことが可能です。初期研修では上級医とともに患者さんを担当医として受け持ち、神経疾患に対する理解と興味を深めます。また、脳神経内科外来における新患対応、救急外来における緊急対応なども経験します。
研修カリキュラム
卒後3年目(専門研修1年目)の内科ローテート研修後、卒後4年目(専門研修2年目)からは、より専門的なサブスペシャリティ研修を行ない、内科専門医・神経内科専門医資格取得に必要な症例経験、技能の獲得を目指します。そして、卒後5年目(専門研修3年目)からは他院へ異動してさらなる研鑽を積んでいくこととなります。
卒後1-2年目 | 初期研修 | 関連学会入会 内科専門研修プログラム登録 |
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卒後3年目 | 一般内科研修 | 名古屋大学神経内科入局手続き |
卒後4年目 | 脳神経内科研修 | |
卒後5年目 | 連携病院へ異動しての脳神経内科研修 | |
卒後6年目以降 | 脳神経内科研修 | 内科専門医試験 神経内科専門医試験 |
カンファレンス・勉強会
- 毎週火曜日:研修医担当症例検討会
- 第1・3・5水曜日:症例検討会
- 第2・4水曜日:リハビリ症例検討会
- 不定期:論文抄読会、指導医によるミニレクチャー
学会活動
2020年 | 第157・158回 (第156回は開催中止) |
全3演題(筆頭演者:専攻医・2演題、研修医・1演題) |
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2021年 | 第159・160・161回 | 全4演題(筆頭演者:専攻医・3演題) |
2022年 | 第162・163・164回 | 全6演題(筆頭演者:専攻医・6演題) |
地方会・研究会に積極的に参加し、学会発表を行います。上記のように専攻医・研修医には筆頭演者として発表する機会を積極的に与えます。
週間スケジュール
曜日 | 主な業務 |
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月 | AM:病棟回診 PM:入院患者管理 |
火 | AM:病棟回診 PM:入院患者管理 |
水 | AM:病棟回診 PM:入院患者管理 |
木 | AM:病棟総回診 PM:入院患者管理 |
金 | AM:外来診察 PM:入院患者管理 |
研修施設認定
- 日本内科学会認定医制度教育病院
- 日本神経学会教育施設
- 日本認知症学会教育施設
- 日本臨床神経生理学会認定施設
- 日本甲状腺学会認定専門医施設
- 日本甲状腺学会認定専門医施設
内科診療風景紹介