リハビリテーション室

リハビリテーション室

基本情報

病棟:
2階回復期リハビリテーション病棟(365日稼動)、4階・5階一般病棟(365日稼動)
外来:
月~金(祝日除く)の午前
病床数:
回復期病棟48床、一般・地域包括病棟82床

はじめに

リハビリテーション(以下、リハビリ)とは、心身に障害を持った方が早期に家庭や社会復帰できるように支援する医療です。各患者さんに合わせて治療計画を立て、様々な職種が情報を共有し連携することで「その人がその人らしく、楽しく生き生きと生活すること」を目指します。

当院では、医師(Dr)、看護師(Ns)、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)、医療ソーシャルワーカー(MSW)が働いており、それら多職種で話し合いを重ね、患者さん一人ひとりにより適した、内容の濃いリハビリを提供できるよう努めています。また、より実生活を踏まえたリハビリが必要となる回復期では、多職種間での連携をより密にとることで、積極的な情報交換を通じて患者さんに応じたよりよいリハビリ環境を提供できるよう努めています。
さらにご本人さん・ご家族さんから、日常生活・家庭環境をお聞きし、必要に応じて、実際のお宅に伺って退院後の生活に支障がないか環境調整のアドバイスや動作の確認を行う訪問訓練、リハビリの進行状況や今後の方針を話し合う家族面談、屋外へ出かけていき公共交通機関を利用する屋外訓練、実際の食材・調理道具を使用する調理訓練、食べ物の飲みこみ動作を画像で見ながら確認するVF検査なども行っています。

理学療法部門

寝返る、座る、立つ、歩くなどといった生活するうえで土台となる動作を基本動作といいます。理学療法は、主にそれら基本動作能力の回復を目標として行われます。また、理学療法士は、患者さんの状態を評価し、患者さん一人ひとりに合わせて以下のような訓練・練習を実施しています。

  • 寝返り、起き上がり、立ち上がり、歩く等の基本動作訓練
  • 脳卒中などの中枢神経疾患に対する下肢・体幹へのアプローチと動作訓練
  • 骨折などの整形外科疾患に対する訓練
  • 退院後の住環境への適応訓練
  • 呼吸器疾患に対する呼吸理学療法
  • 内科的疾患に対する運動療法
  • 糖尿病に対する運動指導
  • 外来通院患者に対するロコモ・サルコペニア・フレイル評価と運動指導

作業療法部門

食事・更衣・整容・入浴などの日常生活に関連する動作や家事・仕事・趣味活動というような人間の生活全般に関連する活動を『作業活動』といいます。作業療法では、病気や怪我などによって日常生活に障害を伴う方に、この『作業活動』を用いて訓練を行い、この『作業活動』を通して、病前の日常生活にできるだけ近い状態にもどれるよう援助しています。 また、作業療法士は、患者さんの状態を評価し、患者さん一人ひとりに合わせて以下のような訓練・練習を実施しています。

  • 移動、食事、排泄、更衣、入浴等の日常生活活動に関する訓練
  • 麻痺側上肢へのアプローチや骨折後などの上肢機能の向上
  • 高次脳機能障害に対する訓練
  • 退院後の住環境への適応訓練
  • 作業耐久性の向上、作業手順の習得
  • 家事、外出等(電車・バス)の応用動作訓練
  • 福祉用具の使用、自助具・装具の作成・使用等に関する訓練
  • 職業関連活動の訓練

言語聴覚療法部門

言語聴覚療法では、言葉や発声・発音といった言語能力、聞こえに関する聴覚能力などのコミュニケーション面に関してや、食べることに関する摂食嚥下面、また、高次脳機能面に問題を抱える患者さんとそのご家族をサポートしています。
「人と会話する」、「おいしいものを食べる」といった、日常の中で何気なく行っていることが一転、脳血管障害などの後遺症により苦痛な場面に変わってしまう場合があります。
生活の中でのそれらの楽しみが奪われることによる精神的苦痛は相当なものです。リハビリによるコミュニケーションや摂食能力の改善は当然ながら、「分かっているのに言えない(分かってあげられない)」、「正しく言っているつもりなのに相手に伝わらない」、「食べたいのにむせるから食べられない(食べさせてあげられない)」といった患者さん、ご家族のストレスを少しでも緩和していけるよう心がけています。

スタッフ

常勤医師

診療局長:壁谷龍介

リハビリテーション科部長:水野雅士

リハビリテーション室スタッフ

理学療法士21名、作業療法士12名、言語聴覚士5名、助手1名

認定資格、学会・講演発表、論文執筆

認定資格

  • 呼吸療法認定士 5名
  • 認知症ケア専門士 4名
  • 介護支援専門員 2名
  • 福祉住環境コーディネーター2級 13名
  • 認知運動療法士 1名
  • 糖尿病療法指導士 1名
  • 呼吸認定理学療法士 1名
  • 回復期セラピストマネージャー 1名
  • 呼吸ケア指導士 1名
  • 骨粗鬆症マネージャー 3名
  • ロコモコーディネーター 5名
  • 排泄機能指導士 1名
  • 日本リウマチ財団登録作業療法士 1名
  • 日本理学療法士協会 協会指定管理者(上級)3名
  • 運動器認定理学療法士 2名
  • 脳卒中認定理学療法士 1名
  • 心不全療養指導士 2名
  • 終末期ケア専門士 2名
  • 臨床実習指導者講習会修了 11名

学会発表

第20回 愛知県作業療法士学会
「重い。箸が使いにくい。食事が楽しめない手。」から「気にならない手」に至った症例への上肢機能アプローチ
作業療法士 玉腰 哲士

第48回 日本理学療法学術大会
下肢の小切断部位から見た同側下肢喪失の危険因子に関する検討
理学療法士 佐々木 綾菜

第13回 東海北陸作業療法学会
橋・小脳出血後による近く脱失からの脱却―失調病状の軽快・ADLへの汎化
作業療法士 玉腰 哲士

第1回 尾張中央ブロック症例検討会 愛知県理学療法士会
義足適合に難渋した症例
理学療法士 野田 篤志

第24回 愛知県理学療法学術大会
認知症を合併した切断患者における義足作製の有効性
理学療法士 野田 篤志

第31回 東海北陸理学療法学術大会
断端とソケットの適合に難渋した下腿切断例の経験 ~未成熟断端における義足コントロールの重要性~
理学療法士 野田 篤志

第24回 愛知県作業療法学会
「自助具作成により、更衣動作を獲得した両肩関節可動域制限を有する1症例~自助具作成における義肢装具士との連携~」
作業療法士 武井 良介

第6回 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 東海地方学会
「当院における包括的呼吸リハビリテーション」
理学療法士 仲谷 洸平

第59回 全国国保地域医療学会
「当院における包括的呼吸リハビリテーションへの取り組み ~呼吸リハビリ連携パスを導入した一例~」
理学療法士 仲谷 洸平

第59回 全国国保地域医療学会
「地域住民とロコモティブシンドローム予防としての取り組み」
理学療法士 足立 智宏

第1回 西尾張骨粗鬆症の会
「当院健康体操と骨粗鬆症外来の連携」
理学療法士 野田 篤志

第21回 日本骨粗鬆症学会
「健康体操参加者に対する骨粗鬆症外来受診への取り組み」
理学療法士 野田 篤志



第30回 愛知県理学療法学術大会

「ガンマネイルカットアウト後のTHA+骨接合術例の経験」

理学療法士 黒井 直矢


第31回 愛知県理学療法学術大会

「患部に疼痛の訴えが無く、カットアウトに至った大腿骨転子部骨折の一例」

理学療法士 野田 篤志



第60回 日本リハビリテーション医学会学術集会

「座面高と足部接地位置の違う起立動作が下肢荷重量と筋活動量に与える影響」

理学療法士 野田 篤志



講演

第15回 尾張北西部大腿骨頚部骨折地域医療連携パス会議

「病棟での歩行フリーの指標」

理学療法士 上川 慶

平成26年度 呼吸療法セミナー
「明日から使える呼吸リハビリテーション」
理学療法士 足立 智宏

平成26年度 呼吸器教室
「良好な生活を送るために」
理学療法士 足立 智宏

平成27年度 人口呼吸器シュミレーショントレーニング
理学療法士 足立 智宏

東海呼吸ケア・リハビリ研究会実技講習会
理学療法士 足立 智宏

第11回 長野県呼吸ケアセミナー
理学療法士 足立 智宏

平成28年度 人工呼吸器シュミレーショントレーニング
理学療法士 足立 智宏

第7回 東海呼吸ケア・リハビリテーション研究会
理学療法士 足立 智宏

第14回 呼吸ケアカンファレンス
理学療法士 足立 智宏

第16回 長野県呼吸ケアセミナー
理学療法士 足立 智宏

平成29年度 第2回尾張北西部大腿骨頚部骨折地域連携パス会議
理学療法士 野田 篤志

第4回西尾張骨粗鬆症の会
理学療法士 野田 篤志

リウマチ おしゃべり広場
作業療法士 玉腰 哲士

出前貯筋教室「転倒予防」
作業療法士 玉腰 哲士

第15回 呼吸ケアカンファレンス
理学療法士 足立 智宏

RSTと酸素療法
理学療法士 足立 智宏

圏域別地域ケア会議
作業療法士 玉腰 哲士

平成30年度 転倒予防教室
作業療法士 山田 健太



平成30年度  転倒予防教室 
作業療法士 玉腰 哲士

平成30年度 あんしん介護予防事業 ケア会議全体会
作業療法士 山田 健太

平成31年度 第16回呼吸ケアカンファレンス
理学療法士 足立 智宏

令和元年 人工呼吸器シュミレーショントレーニング
理学療法士 足立 智宏

令和元年 転倒予防教室
作業療法士 山田 健太

令和元年 教えて在宅療法
理学療法士 上川 慶

令和元年 元気はつらつ介護予防フェスタ2019
理学療法士 上川 慶
作業療法士 山田 健太

令和2年 転倒予防教室
作業療法士 山田 健太



令和3年 出前講座 認知症予防

作業療法士 河合 昭宏



令和3年 元気はつらつ介護予防フェスタ2021
作業療法士 山田 健太



令和3年 出前講座 認知症予防

作業療法士 山田 健太



令和4年 元気はつらつ介護予防フェスタ2022
作業療法士 山田 健太



令和4年 出前講座 認知症予防

作業療法士 山田 健太



令和4年 出前講座 認知症予防

作業療法士 河合 昭宏



令和5年 愛知県看護協会

「呼吸理学療法の基礎と急性期から在宅まで活躍できる呼吸器患者の看護」

理学療法士 足立 智宏



令和5年  日本呼吸ケア・リハビリテーション学会

人工呼吸器シュミレーショントレーニング
理学療法士 足立 智宏



令和5年  東海RST協力会

人工呼吸器シュミレーショントレーニング
理学療法士 足立 智宏



令和5年 出前講座 認知症予防

作業療法士 河合 昭宏



令和5年 転倒予防教室
作業療法士 山田 健太



論文執筆

愛知県理学療法学会誌 令和5年 35巻2号 

「座面高と足部接地位置の違う起立動作が下肢荷重量と筋活動量に与える影響」

理学療法士 野田 篤志