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ドクターインタビュー

ザーザー言う耳鳴りは脳血管の病気かもしれません

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脳神経外科部長 山之内 高志

脳神経外科領域の疾患はさまざまな症状を呈します。一見関係なさそうな耳鳴りもそのひとつです。一宮市立市民病院山之内高志医師に話を聞きました。

Q1. 耳鳴りでも血管の病気であることがあるのですか?

はい。脳動静脈瘻などの頭の中で動脈と静脈がつながってしまって、勢いよく血流が流れるような病気(動静脈シャント疾患)だと、その勢いの強い血流によって、脈に合わせてザーザーやザッザッと言う耳鳴りのような血が流れる音が聞こえることがあります。

Q2. どのような検査をすればわかりますか。

MRI検査でわかることが多いですが、判断が付きにくい場合もあります。その場合は造影CT検査や血管撮影検査をしないと確定できない場合もあります。もしザーザー言う音が聞こえる場合は、お気軽にご相談ください。

Q3. もし硬膜動静脈瘻があった場合にはどのような治療がありますか。

硬膜動静脈瘻があった場合、その状態により治療方法が変わってきます。脳血管内治療というカテーテルを用いた治療を行うことが多いですが、場所によっては手術を行うほうが良い場合や、放射線治療を勧める場合もあります。

Q4.硬膜動静脈瘻にはほかにどのような症状がありますか。

目や瞼が真っ赤に急に腫れることや、目が二重に見えるようになることもあります。硬膜動静脈瘻が原因で脳出血を起こすことや、出血を起こさなくても認知機能障害などを引き起こす場合もあります。特にザーザー言っていた音が止んだと思ったら、認知症が進んできたというような場合には危険な状況であることがあるので、早く受診してください。

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