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    木曽川市民病院

診療コラム

そけいヘルニアに対するロボット手術

消化器外科部長 森本 大士

そけいヘルニアは、腹腔内の臓器がそけい部(太ももの付け根)から皮膚の下に飛び出す状態を指し、一般的には「脱腸」とも呼ばれます。成人男性に多くみられる疾患ですが、近年では、術後の痛みをできる限り軽減し、早期の社会復帰や生活の質(QOL)の向上を目指した治療が重視されています。

ロボット支援手術では、高精細3D画像と多関節アームを用いることで、従来の腹腔鏡手術では難しかった精密な剥離や縫合が可能になります。海外では、術後疼痛の軽減や慢性疼痛の減少に加え、両側症例や再発症例に対する優れた操作性、さらには早期社会復帰などの有用性が報告されています。

当院では、患者さん一人ひとりの病状や生活背景に応じて、従来の前方到達法、腹腔鏡下手術(TAPP)、ロボット支援手術の中から最適な術式を選択しています。すべての患者さんにロボット手術を一律に勧めるのではなく、科学的根拠に基づき、それぞれの患者さんに適した治療法を選ぶことを大切にしています。

また、安全性を最優先に考え、日本ヘルニア学会および関連学会の提言に準拠した診療体制を整えています。手術は、そけい部ヘルニア修得医または内視鏡外科技術認定医の指導・監督のもと、十分な経験を有する外科医チームが実施しています。

「できるだけ痛みの少ない手術を受けたい」
「早く仕事や日常生活に復帰したい」
「再発や慢性的な違和感が心配」

そのような方は、お気軽にご相談ください。最新のロボット支援技術と豊富なヘルニア治療経験を活かし、一人ひとりに適した治療を提供します。

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