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診療コラム

大腸CT検査

消化器内科部長 平松 武

大腸CTとは

大腸CTとは、内視鏡は挿入せず、肛門から炭酸ガスを注入してCT撮影を行うことで大腸を画像化する新しい検査方法です。

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大腸CTと大腸カメラどちらがいいの?

よく患者さんから「大腸CTと大腸カメラどちらを受ければいいですか」と質問をいただきます。大腸CTは検査の準備(下剤)も検査自体も大腸カメラに比べると楽というメリットがありますが、もし大腸にポリープや腫瘍があっても、切除したり組織を採取したりすることはできないため、これらの異常が疑われる場合は後日あらためて大腸カメラを受けていただく必要があります。

大腸カメラをお勧めする方としては

      
  • 血便や体重減少、腹痛など症状がある
  • 大腸ポリープを何度も切除している
  • 検査は1回で終わらせたい

大腸CTをお勧めする方としては

      
  • 症状は何もなく大腸がん検診で引っかかった
  • 以前大腸カメラを受けたとき一番奥までカメラが入らなかった
  • 何か異常があれば大腸カメラを受けるので、とにかく楽な検査からやってほしい

大腸がん検診に引っかかったけれど、大腸カメラを受けたくなくて受診を迷っているみなさん、ぜひ担当医にご相談ください。

大腸CT検査の具体的な流れ

大腸内視鏡検査では下剤を2L近く飲んで腸管洗浄をする必要がありますが、大腸CTは前日昼以降に検査食と検査用のバリウムを少量(8g)飲み、検査当日に少量の下剤を飲むだけです。一宮市立市民病院では平日午後毎日、大腸CTの検査枠を設けています。ぜひ、担当医にご相談ください。

※患者さんの症状や病気から、大腸CTを希望されても内視鏡をお勧めする場合があります。

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