救命救急センターとは
一宮市立市民病院救命救急センターは、平成22年5月に認可され、尾張西部医療圏の3次救急を担っております。
当院はこれまで、地域の基幹病院として、1次から3次までの患者さんの受け入れを行ってきており、別表のように、救急搬送件数(時間内+時間外)を年間約6,000件受け入れています。さらに時間外には12,000人近い患者さんが来院され、下記診療体制で診察を行っています。(時間外ウォークイン)
受け入れは、内科疾患から外傷患者まで、全ての救急患者さんを積極的に行っております。また、平成22年度に循環器呼吸器病センターと合併し、循環器科・呼吸器科の充実と、あらたに心臓外科・血管外科が加わり、循環器部門として専門医が24時間常駐し、緊急の心カテや心臓手術にも対応しております。
表1.時間外ウォークインと救急搬送数
平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | |
---|---|---|---|---|
救急搬送数 (時間内+時間外) |
7,187 | 6,621 | 5,420 | 6,021 |
時間外ウォークイン患者数 | 20,290 | 19,268 | 11,165 | 11,945 |
表2.救急外来年間重篤患者数(令和3年1月~令和3年12月)
1 | 重症外傷 | 253 |
---|---|---|
2 | 重症急性冠症候群 | 176 |
3 | 病院外心停止 | 133 |
4 | 重症急性心不全 | 55 |
5 | 重症消化管出血 | 52 |
6 | 重症脳血管障害 | 34 |
7 | 重症大動脈疾患 | 33 |
8 | 重症呼吸不全 | 23 |
当院の救命救急センターは、救急外来(ER)と救命救急センターの3階のER-ICU(6床)、HCU(16床)の3部門から構成されており、24時間・365日稼働しております。いずれも毎朝カンファレンスを行い、診療方針の確認を行っています。
救急外来は安心安全で、質の高い救急診療をめざし、平日時間内には日本救急学会専門医・指導医とともに全診療科が協力して救急搬送患者さんの診療にあたっており、休日や時間外は常時7-8名の医師の他、救急外来看護師4-6名、薬剤師1-2名、放射線技師2名、臨床検査技師2名、事務2-3名が当直体制をとって診療を行っています。
救命救急センター内には、救急外来専用のCT・レントゲン装置が配置されており、迅速な検査が可能です。また麻酔器も完備され、その場で全身麻酔下の手術や緊急処置ができるようになっています。さらに救急外来から手術室やER-ICU・HCU・周産期センターへの専用エレベータや屋上ヘリポートが設けられております。災害時には災害拠点病院として院内DMAT(Disaster Medical Assistant Team)隊員と共に災害医療に対処します。
令和3年度に、ER-ICUに入室された患者さんは420人であり、平均在室日数は3.9日、重症率は93.1%でした。その内訳は、心筋梗塞を含む心不全や血管疾患が203人と最も多く、消化管出血や急性虫垂炎などの消化器系疾患が8人、脳出血や脳梗塞などの疾患が37人、肺炎や呼吸不全などの呼吸器系疾患が1人、重症外傷21人、脱水やその他のショックが7人でした。一方HCUに入室となった患者さんは、1,119人であり平均在室日数は3.4日で、内訳は心筋梗塞を含む心不全や血管疾患が351人、肺炎や呼吸不全などの呼吸器系疾患が131人、脳出血や脳梗塞などの疾患が169人でした。
心筋梗塞・心不全の集中治療や緊急手術の術後管理、脳梗塞の血栓溶解療法、重症呼吸不全の呼吸管理など様々な病態に対して各科の協力のもとに診療を行っておりますが、心筋梗塞や脳卒中などの内科系疾患だけではなく、交通事故などの外傷など外科的疾患においても、これまで以上に安心で安全、かつ、質の高い救急診療を目指して努力しています。
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診察室

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