概要
緩和ケア科では、悪性腫瘍を患われた患者さんの身体的苦痛を和らげるだけでなく、患者さんとそのご家族の精神的な苦痛を含めた、生活上のさまざまな苦痛(全人的苦痛)を和らげ、生活の質(quality of life、QOL)を改善するための治療を行います。さまざまな問題について、縦割りではなく多職種で協議し総合的に問題の解決を図り、より良いがん診療の推進を図っていきます。
診療内容
外来治療
外来に通院されている患者さんおよびご家族のさまざまな苦痛を和らげることを目的としています。主治医に相談し、緩和ケア外来の予約をお取りください。当院通院中の患者さんだけでなく、他施設に通院中の患者さんの受診も可能です。診察の結果、必要があれば臨床心理師・薬剤師・理学療法士など多職種と連携します。
入院治療
入院の目的は下記の4つです。
① 症状緩和:痛み・吐き気・呼吸困難感などの身体的苦痛および精神的苦痛を緩和します。
② 看取り:最後の時を穏やかに過ごし、看取りをするための入院です。
③ レスパイト:在宅療養中の本人およびご家族の休息のための入院です(入院期間は1~2週間)。
④ 療養の場の調整:今後の療養の場について相談し、自宅で介護される場合には介護環境を整えるための調整をします。
緩和ケア病棟に入院するには、あらかじめ入棟面談(完全予約制)が必要です。入院を希望される場合は主治医とご相談下さい。入院中は、医師・看護師だけでなく、薬剤師・臨床心理師・理学療法士・医療ソーシャルワーカーなど多職種で協力して治療に当たります。
診療実績
緩和ケア病棟入院患者数
2021年 | 2022年 | 2023年 | |
頭頸部がん | 5 | 11 | 14 |
肺がん | 39 | 32 | 32 |
消化器がん | 55 | 65 | 59 |
肝臓・胆道・膵がん | 45 | 55 | 52 |
乳がん | 20 | 8 | 10 |
子宮頸がん・体がん | 14 | 9 | 4 |
卵巣がん | 5 | 9 | 6 |
腎・尿路上皮がん | 10 | 9 | 11 |
前立腺がん | 6 | 8 | 3 |
原発不明がん | 27 | 31 | 7 |
血液がん | 5 | 1 | 7 |
その他 | 3 | 3 | 6 |
合計 | 246 | 251 | 221 |
緩和ケア病棟入院の目的
2021年 | 2022年 | 2023年 | |
看取り | 63 | 79 | 44 |
症状緩和 | 171 | 161 | 155 |
療養の場の調整 | 6 | 3 | 8 |
レスパイト | 6 | 8 | 4 |
診療科・部門のご案内
診療コラム
ドクターインタビュー
スタッフ紹介
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がん診療センター長
北村 邦朗 きたむら くにお
資格 日本臨床腫瘍学会暫定指導医 日本がん治療認定機構がん治療認定医 名古屋大学医学部医学科臨床教授 日本血液学会評議員 緩和ケア研修会終了 専門分野 緩和ケア全般 -
緩和ケア科部長
草田 典子 くさだ のりこ
資格 緩和医療学会 緩和医療認定医 日本内科学会総合内科認定医・専門医 日本内分泌学会内分泌代謝科専門医 日本糖尿病学会糖尿病学会専門医 緩和ケア研修会終了 専門分野 緩和ケア全般 -
医長
岩田 江里 いわた えり
資格 日本内科学会 総合内科認定医・専門医 日本血液学会専門医 緩和ケア研修会修了 専門分野 緩和ケア全般 -
副院長
橋本 昌司 はしもと しょうじ
資格 日本外科学会専門医 日本消化器外科学会認定医 麻酔科標榜医 緩和ケア研修会終了 専門分野 消化器外科全般 肝・胆・膵外科
外来担当医表
緩和ケア外来
診察室 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
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午前1(予約) | 岩田 | 橋本 | 橋本 | 草田 |
緩和ケア病棟入院面談
診察室 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
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午後1 (予約) |
草田 岩田 |
草田 岩田 |
草田 岩田 |
草田 岩田 |
草田 岩田 |