循環器内科とは
狭心症、心筋梗塞(急性期、慢性期を問わず)などの虚血性心疾患、弁膜症、成人の先天性心疾患、心筋疾患、心膜疾患、心不全、高血圧性心疾患、不整脈など心疾患のすべてを対象とします。特に虚血性心疾患では、その原因である高脂血症や糖尿病などの治療もしております。また、心房細動が原因となる心原性脳塞栓症の予防の為の治療も行っております。その他にも、大動脈解離、大動脈瘤などの大動脈疾患、閉塞性動脈硬化症、腎血管性高血圧等の末梢動脈疾患、肺塞栓、下肢深部静脈血栓症等、心血管系の疾患すべてを診療対象にしています。
メタボリックシンドロームが話題になりましたが、メタボリックシンドロームでは、心筋梗塞の可能性が10から30倍になるといわれております。生活習慣(食生活など)の変化から気づかない間に動脈硬化が進行している場合が多いのです。高血圧・肥満・糖尿病・高脂血症などの治療を受けている方の中にも自覚症状のないままに動脈硬化が進行している場合が少なくありません。そこで、当院では、患者さんの負担が少ない心臓CTを積極的に用い、動脈硬化の程度を正確に把握したうえで、予防・治療に積極的に取り組んでおります。
受診される前から病名が分かっているわけではありませんので、病名を列記しても戸惑われる方が多いと思います。実際に受診される患者さんは、動悸・息切れ・胸痛・眩暈等の症状が多いようですが、少しでも心臓について不安があるのであれば、御相談下さい。月曜日から金曜日まで新患外来を行っております。新患外来は、必ず、日本循環器学会専門医が対応しております。
※ 心血管内治療の充実について
心血管内治療は、主に狭心症・心筋梗塞に対する経皮的冠動脈形成術や、不整脈に対するアブレーションといったカテーテル治療やペースメーカー植え込み術などに取り組んでいます。愛知県立尾張病院、愛知県立循環器呼吸器病センター、そして一宮市立市民病院に統合、と変遷してまいりました。この貴重な経験で培った知識と技術を活かし、 さらに良質な循環器医療を提供したいと考えております。
院外心停止症例に対しても、経皮的心肺補助装置(PCPS)や脳低温療法などの高度な医療を用いて積極的に取り組み、その蘇生率の向上を目指しております。最新の治療に対しても、最新の知見とともに取り入れております。
西尾張地区で唯一、カテーテルを用いた大動脈弁置換術を行っております。
また、上記の治療ばかりでなく、リハビリテーション、栄養指導や服薬指導、退院後のケア、予防医学など総合的で多角的な医療に取り組んでおります。
心血管内治療では、医師・看護師・薬剤師・臨床工学技士・放射線技師・検査技師などの幅広い職種のスタッフが医療チームを形成し、一丸となって患者さんに正確な診断・最適な治療を提供し、笑顔で退院していただくことを最大の目標としております。
24時間365日体制
循環器内科医は、24時間365日
心筋梗塞など心臓血管は、場合急激に発症し、時間との勝負です。どれだけ早く治療ができるかが勝負です。決して極端な話ではなく、5分が生死を分けることがあります。当院では、循環器疾患に迅速に対応すべく循環器内科医が24時間365日病院に常駐する体制を整え、これまで継続してきました。救急外来や一般外来で循環器内科医が対応し、必要に応じて心臓血管外科・血管外科へとバトンをつなぎます。
入院していただいた患者様に対しても、24時間365日は重要でです。循環器医が24時間365日病院に常駐し、予測不能な循環器疾患に対して、即座に対応することができます。このような時に、循環器医がすぐに対応できる施設とそうでない施設では、自ずと結果もかわってくると思います。循環器医が院内にいたからこそ、すぐに対応でき、無事退院できた患者様を今まで何人もいらっしゃいます。
当院で継続することが可能であったのは、循環器内科医だけではなく、心臓外科チームをはじめ、看護師、臨床工学士、放射線技師などの協力があったからこそで、我々と共に医療にかかわる多くのスタッフの想いが結実した結果であり、今後とも大切にしていきたいと考えております。
地域の医療を支える先生・看護師・ケアマネージャーにとっても、24時間365日体制は後方の安心になるものと考えております。
循環器内科には直通の電話回線があります。病診連携室にご確認いただき、緊急の際には(結果として、緊急でなかったとしてもかまいません)、ご連絡ください。
循環器内科 外来診療医担当表
休診日:土・日曜日、祝日、年末年始(12月29日~1月3日)
受診受付時間 :午前8時~11時15分(全科) ※ただし、急患の方は、随時受付いたします。